会議や雑談で「何か質問しなきゃ」と焦ってしまった経験は、誰でもあるのではないだろうか。ライター・インタビュアーの山口拓朗さんは「質問が出てこないのは考えがまとまっていないから。あらかじめ汎用質問や着火剤質問を頭に入れておき、状況に応じて繰り出すと、物事を構造的に捉えて思考を深めていける」という――。

※本稿は、山口拓朗『正しい答えを導く質問力』(かんき出版)の一部を再編集したものです。

オフィスでミーティングをするビジネスパーソンたち
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「質問が出てこない」は当たり前

会議、講義、面談、雑談……場面にかかわらず、多くの人が一度は「何を質問すればいいかわからない」と戸惑った経験があるはずです。

質問は、思考のアウトプットでもあります。つまり、「質問が出てこない」と感じるとき、多くの場合は「考えがうまく整理できていない」状態にあるのです。

これは決して恥ずべきことではありません。たとえ質問を得意にしている人であっても、しばしば見舞われる症状です。

「とりあえず」繰り出す20のエマージェンシー質問

ところが、そこから先、質問が繰り出されるまでのスピードには大きな差があります。質問を得意にしている人たちは、頭の中で考えがまとまらないときや、思うように質問が出てこないときに、エマージェンシー(緊急事態)対策として、汎用質問を用意しているのです。

【ビジネスシーンで使える20個の汎用質問】
①確認:「この理解で合っていますか?」
②目的:「目的は何ですか?」
③詳細:「詳しく教えていただけますか?」
④理由:「理由は何ですか?」※根拠/原因
⑤比較:「AとBでは、何が違いますか?」
⑥応用:「応用できますか?」
⑦光影:「メリットとデメリットは何ですか?」
⑧効果(影響):「どういう効果(影響)をもたらしますか?」
⑨変化:「どんなふうに変化しましたか?」
⑩例外:「例外はありますか?」
⑪反転:「Aじゃなかった場合、どうしますか?」
⑫背景:「○○にはどんな背景がありますか?」
⑬優先:「優先すべきは何ですか?」
⑭代替:「ほかの選択肢はありますか?」
⑮原点:「きっかけは何ですか?」
⑯前提:「どんな前提がありますか?」
⑰条件(制約):「条件(制約)は何ですか?」
⑱関係:「ほかに何が関係していますか?」
⑲終点:「ゴールはどこですか?」
⑳想定:「どんな展開が予想されますか?」

質問して、まとまらない思考を整理しよう

以上の汎用質問は、使い勝手のいい「質問の型」であると同時に、思考を深めるためのフレーム(枠組み)でもあります。

つまり、使えば使うほど、自分の思考が整理され、物事を構造的に捉えられるようになっていくのです。

もちろん、「何でもいいから使えばいい」という話ではありませんが、この20個の質問を見渡せば、その場にぴったりの質問が見つかる可能性は格段に高まるはずです。