脳に深刻なダメージが残る場合も

2022年にオランダの研究者が、何十件もの栄養測定研究を体系的にレビューし(17)、ビーガンはビタミンB12、ビタミンD、亜鉛、EPA、DHA、ヨウ素が不足する可能性が高いことを明らかにした(ビーガンの90%以上がヨウ素不足だった)。ビーガンは骨密度が低い可能性も高く、ビーガン女性は鉄不足になる可能性が高い。

脳はきちんと機能するためにすべての必須栄養素を必要とするので、どれかひとつでも不足すると、メンタルヘルスが損なわれるおそれがある(図表1)。

【図表1】栄養素の不足とメンタルヘルスのリスク
出典=『ハーバード式脳を最適化する食事法』(朝日新聞出版)

栄養不足がどう影響するかは、栄養不足になり始めたときの年齢、不足がどれだけ深刻か、どれだけ長く続いているのか、ほかにどんな不足や健康問題を抱えているかなど、たくさんの因子で決まる。不足状態が幼いときに始まる場合、長期間にわたって続く場合、あるいはとても深刻な場合、取り返しのつかないダメージが生じるおそれがある。