<strong>GOVリテイリング社長・中嶋修一</strong>●ダイエーを経て94年ファーストリテイリング入社。99年取締役。2006年ジーユー社長。08年より現職。
GOVリテイリング社長・中嶋修一●ダイエーを経て94年ファーストリテイリング入社。99年取締役。2006年ジーユー社長。08年より現職。

「キュッキューで」という柳井社長の一言で生まれたジーユー(ユニクロのセカンドブランド)の990円ジーンズ。2009年3月に販売されると、常識破りの価格に加えてスタイルがよく見える点も受け、年間販売数を100万本に上方修正した。リピーターも目立つこの商品、激安の理由には、第一にこれまで築いてきたSPA体制が挙げられる。

企画、製造から物流、販売までを一貫して自社で行うことで中間マージンを圧縮、在庫コストも低減と、ここまではユニクロのSPAと同じ。ユニクロのジーンズの中心価格は3990円である。これでも十分安いが、その4分の1。一体何が違うのか?

「高品質にこだわるユニクロに対し、低価格を重視した」というのはジーユーを運営するGOVリテイリングの中嶋修一社長。世界中から「990円」を実現できる工場を探した結果、素材はバングラデシュでつくり、縫製は工賃が安く通常9%かかる関税が不要のカンボジアで行っている。

(澁谷高晴、市来朋久=撮影)