インターネット調査会社マイボイスコムによれば、20~40代女性の9割以上がユニクロを利用しているという(2009年1月調査)。女性はどこに惹かれているのだろう。

「衣料に関して女性が『嫌だ』『不便だ』と思っていた問題をすっきり解決してくれるのがユニクロ」とはマーケティングに詳しい慶応大学大学院の須藤実和教授。健康飲料「黒烏龍茶」をヒットさせたサントリーや、ウオーターオーブン「ヘルシオ」を開発したシャープ同様、ユニクロは顧客のアンメット・ニーズ(潜在需要)を掘り起こし、商品化するための仕組みを備えていると須藤氏はいう。

(澁谷高晴、市来朋久=撮影)