本連載では、“伝説のトップコンサルタント”堀紘一氏に、メルマガ編集チームがまとめたリーダーたちの悩みをぶつけ、ズバッと斬っていただきます。(2024年3月4日レター)

──正月早々の能登半島地震は想定以上の被害をもたらしたと言われます。今後さらに首都直下地震や南海トラフ巨大地震の発生が国(中央防災会議)から警告されています。災害を避けられない時代に、ある程度の資産を持つ人はどう備えたらいいのでしょうか。かつて堀さんからは「海外脱出に備えて金(きん)を持っておくべき」とうかがったように覚えています。今ならどうアドバイスされますか。

【堀】昔から資産三分法と言われているように、不動産、債券、株式などをポートフォリオとして分散して持つことが資産保全には効果的だという常識がありました。しかし、私は、いまの状況下では違う意見を持っていて、資産家の資産管理で一番良いのは株式だと考えています。

(構成=今井道子)