1on1マネジメントは、部下の「信頼残高(相手との信頼関係や安心感のこと)」が多い状態にあってはじめて、有意義なものとなります。前回に続き、部下の信頼残高を増やすためのコミュニケーションにおけるテクニックをお伝えしていきます。

相手の話を否定しない「同意型」の受け答えをする

1on1マネジメントは、個々に個性や考え方の異なる部下に合わせたマネジメントですから、部下との対話を通じて、部下の性格、得意・不得意などのパーソナリティ、将来のやりたいことや現在の思いなどを深く理解することが必要です。また、深い話をするためにも、あなたの指導やアドバイスに耳を傾けてもらうためにも、あなたへの安心感や信頼感といった「信頼残高」を多く保つことが欠かせません。

そのための第一歩として、前回は、自分が話すのではなく相手の話にとことん耳を傾ける「傾聴」についてお話ししました。今回は、一歩進んだ関係構築のための「承認」のテクニックをお伝えしましょう。

(構成=岩川悟、吉田大悟 イラスト=Style.T.84 図版作成=佐藤香奈 撮影=玉井美世子)