1on1マネジメントにおいて大事なことは、何より部下とのコミュニケーションの機会を多く持つことです。今回は、部下との1対1の面談「1on1ミーティング」を前提に、具体的な進め方と、実施において必要となるスキルと考え方について解説していきます。

1on1マネジメントの実践には「1on1ミーティング」が欠かせない

この連載では、「童話マトリックス」に基づくタイプ別の1on1マネジメントをお伝えしてきました。それぞれ違う個性や考え方を持つ部下に対し、どのような個別のマネジメントをすれば、部下の成長を促しモチベーション高く自発的な行動に導くことができるのか——そのガイドラインとして、童話マトリックスのタイプ別診断を用いたマネジメントの解説をしてきました。

それら一連の1on1マネジメントにおいて重要なことは、部下とのコミュニケーションの機会を多く持つことです。仕事に追われる日常におけるオフィスでの声かけでは、「褒める」「簡単に様子をうかがう」「部分的なアドバイスをする」程度しかできませんから、しっかり時間をとって膝詰めで話し合う場となる「1on1ミーティング」を設けることが、これまで紹介した1on1マネジメントの実現には必要不可欠です。そこで今回は、1on1ミーティングの場での、1on1マネジメントの実践方法について見ていきます。

(構成=岩川悟、吉田大悟 イラスト=Style.T.84 図版作成=佐藤香奈 撮影=玉井美世子)