堅い文章を崩さない人はどういう心理なのか

会ったときは「◯◯さん!」と下の名前で呼び、ざっくばらんに話せる仲なのに、メールでは常に「△△様 いつもお世話になっております」と堅苦しいまま。仕事つながりの知人の、対面とメールでの態度のギャップやいつまでも距離がある感じに悶々とする――働く30代女性がそんな話をしていました。

※写真はイメージです(写真=iStock.com/taa22)

彼女の話を聞く限りでは、ふたりの距離は縮まっているように感じますが、メールでのお堅い印象が気になるそう。でも、あまり気にしなくてよいのではないでしょうか。

話し言葉は表情や声のトーン、身振り手振りなど、あらゆる情報を盛り込んで、メッセージを伝える手段であります。一方で、書き言葉は表現方法が文字のみなので、伝えたいことを端的に伝えるのに向いた手段です。つまり、書き言葉はそもそも「堅い」ものなのです。

さらに、ビジネスメールには様式美やマナーがうるさく言われ、ビジネスパーソンの多くはそれらに沿って書くことに慣れています。ビジネスメールでは、親密度に関係なく「誰に対しても決まったスタイルで書く」ことが習慣付いている人は多いのではないでしょうか。