睡眠中は話し声も騒音レベルに感じる

また、ベッドでは、音の刺激も遠ざけておきたいものです。

私たちの睡眠に影響を与える騒音は40デジベル以上といわれています。私たちのふだんの話し声で50デシベル程度ありますから、起きているときは何とも思わない音でも、睡眠中は、脳が不安を感じてしまうことがあるのです。

櫻井武『すぐに実践したくなる すごく使える睡眠学テクニック』(日本実業出版社)

YouTubeを開くと「安眠のための」、「快適な睡眠のための」などの動画が山ほどあります。それを観たり聴いたりしながらでも、しっかり睡眠がとれて翌日にも眠くならずにパフォーマンスを保つことができていれば問題ありません。

なかにはテレビをつけっぱなしにしたり、音楽を聴いたりしながら“寝落ち”するのを楽しみにしている人もいるでしょう。それで眠ることができているのなら大丈夫。そのまま続けてください。

しかし「いつも眠れない」「日中のパフォーマンスが悪い」と感じていたら寝室(ベッド)に安心が足りていないのかもしれません。照明を切るか、できるだけ暗くする。音楽などは止めて静かな環境をつくる。そんなところからはじめてみてください。

(イラストレーション=坂本奈緒)
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