モヤっとしないために①誰にでも「敬語」を使う

人間関係にモヤっとしないための伝え方について、どんな人にも最低限覚えておいてほしいことをまとめておきます。

僕は誰にでも敬語を使っています。

同じ会社に長年いると、部下だった人が自分の上司になったり、同僚が上司になったりするのはよくある話です。特にIT業界では、年下に対してタメ口を利いたりしていると、その人がめちゃめちゃデカい会社の部長にヘッドハンティングされるなんてことが、わりとあるんですよね。そうなると、それ以降、タメ口のまま話すべきなのか、あらためて敬語を使うべきなのかで迷うことになります。

でも、上司になった人や偉くなった人にタメ口を使うのもなんだし、かといって途中で敬語を使い始めたら、きっと相手もやりづらくなります。その気まずさから、なんとなく相手を避けるような関係になってしまいがちです。

最初から誰にでも敬語を話すようにすると、余計なことに悩まなくてすみますし、その人が上司になった時には得をします。それで僕は基本、年下でも敬語を使うというのを実践しています。

そもそもタメ口を利いて得した人を見たことがありません。「年下や女性にはタメ口を利くほうが親近感が湧く」と思い込んでいる男性もいますが、そういう人も、べつに部下や女性と仲良くやっていたようには思えませんでした。ただたんにタメ口を利いているだけ、という残念なケースが多い気がします。

モヤっとしないために②「絶対」という言葉は使わない

無駄にツッコまれない方法の1つは、「絶対」という言葉を使わないことです。「絶対」と言うと、だいたいツッコまれます。

ひろゆき『ひろゆきさん、そこまで強く出られない自分に負けない話し方を教えてください』(サンマーク出版)

おそらくかなりの確率でそうなることがわかっているから「絶対」という言葉を使っているのでしょうが、万が一そうならなかったら立つ瀬がありませんし、「絶対」と言いきってしまうと、かえって信憑性のあやしさが浮かび上がったりもします。

なので、「絶対」と言いたいところでは、「たぶん」とか「だいたい」といった言葉に代えて話したほうがいいと思います。

要は断定の表現は避けることです。

「こうなる」⇒「そういう傾向がある」

同じように語尾も「こうなる」とか「そうなるわけがない」といった断定口調にはせずに、「そういう傾向があります」とか「可能性があります」とか「と思われます」とか、官僚みたいな言葉遣いをするほうがツッコまれないでしょう。

「うまくいかない」⇒「リスクがある」

「うまくいかない」は「リスクがある」と言い換えるのがいいです。「うまくいかない」と言っていたことが奇跡的にうまくいく場合もあるでしょう。そうなると、「こいつはリスクをとらないからダメなんだ」と判断されてしまうかもしれません。

でも「リスクがある」なら、「一応こいつはリスクはあるって言ってたけど、まあそうならなくてよかったよね」と、万人に受け入れられるわけです。

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