タンパク質は脂肪の燃焼にも重要
ごはんやパン、麺やお菓子など、1日中、休む間もなくせっせと糖質の多い食事をしている人の体内では、「太れ!」「脂肪をためろ!」という命令がひっきりなしに飛び交います。そのため、どんどん脂肪が体にたまっていく……という恐ろしい状態になります。
その脂肪の蓄積をさらに後押ししてしまうのが、タンパク質不足です。
タンパク質は、「脂肪を燃焼させる反応」に欠かせない栄養素です。タンパク質不足で脂肪が燃えないまま糖質をとり続けると、脂肪はひたすらたまる一方。減ることはなく、増えていくのみ。そして立派な「メタボな体」になっていく……というわけです。
タンパク質が十分に足りていて糖質摂取は少ないのに肥満しているという人に、私は今までお目にかかったことはありません。
やせない女性にありがちな傾向とは
あるとき、「全然やせない!」と訴える女性患者さんに、具体的にどんな食生活をしているのか詳しく聞いてみたところ、はたして、次のような内容でした。
「主食は健康によい、玄米や雑穀にしています」
「おかずは野菜をたっぷり。野菜だけの日もあります」
「肉はカロリーが高くて太るから避けて、ときどき魚を一切れぐらい」
「食後のデザートには、果物を必ず。ときどき、スムージーにして朝ごはん代わりにも」
これが、“やせない女性あるある”です。