見逃せば早死に! まずはこの8項目をチェック

――おしっこの泡がきめ細かくて消えない

尿の泡立ちが以前よりきめが細かくなって、なかなか消えない……。それは腎臓の異常による、尿タンパクの増加が原因なのかもしれません。血液のリサイクルセンターの役割を担う腎臓に炎症が起きたり、腎不全の状態になったりすると、腎臓の「濾過」の機能が弱まり、タンパク質が尿に漏れ出るようになってしまうからなのです。

――胸や肩のズキズキがおさまらない

心筋梗塞が起きると胸だけではなく、「放散痛」といって肩も痛むことがあります。それも、心臓がある左側だけでなくて、右側の肩も痛くなることがあるのです。「押しても痛くない」「体を捻っても痛みが強くならない」という場合は、筋肉や骨ではなく、内臓から生じている痛みの可能性があります。すぐに「救急外来」を受診しましょう。

胸元を押さえている女性
写真=iStock.com/Kayoko Hayashi
※写真はイメージです

――なぜか体重が減る

意識的にダイエットしているわけでもないのに、気がついたら体重が減っている。そうした場合、がんの可能性があります。がん細胞は宿主である人間のタンパク質や脂肪をエネルギー源とし、それが原因で体重減少を招くことがあるからです。また、糖尿病が進行して、インスリンの機能が弱まっていることも考えられるので、要注意です。

――血便が一定期間続く

自分の便に血が混じって真っ赤になっている。「痔になったのかな」と思って様子を見ていたものの、そんな状態が何日も続くようなら、「大腸がん」や「腸の炎症」が疑われます。便と一緒に血の塊が出てくるようだと、腸で大量に出血している恐れがあり、速やかな受診が必要です。

――ハンマーで殴られたような頭痛

いままでに経験したことのないような激しい頭痛が突然起きたら、脳のなかの動脈にできたこぶ破裂した、「くも膜下出血」の可能性が。すぐに救急車を呼んでください。

――寝ているときの汗がすごい

朝に目覚めると下着がぐっしょりするくらいの寝汗。甲状腺ホルモンの分泌が増えている可能性が。「内科」や「内分泌内科」の受診を。

――声がかすれる、出ない

心当たりのない声のかすれは「喉頭がん」「咽頭がん」かも。喫煙者や飲酒の量が多い人は要注意。受診先は「耳鼻咽喉科」です。

――血の混じった痰が一定期間出る

肺がんが気管支の近くにできると、気管支を刺激して、そこから出血してしまうことがあります。ですから、この血の成分が痰に混じった「血痰」が一定期間出るようだと、肺がんを疑う必要があります。特に喫煙者や、副流煙を普段から吸ってしまう人はリスクがアップします。受診すべき専門の科は「呼吸器内科」です。