「寿司テロ」はレストランが新しい形へ向かうきっかけになる

ところで、店内の広範囲にベルトコンベアを這わせる、従来型の回転寿司は一般に初期投資が高いものであった。だが、最近の回転寿司の繁盛店は、レーンを流れる寿司を取らせるよりも、好みのものを注文して出来たてを食べようとするお客に対応しようとしていることが多い。オーダー対応中心の店舗では、そもそもレーンはいらなくなり、レーンを設置しない店舗を作った企業もある。

また、ベルトコンベアではなく、軌道を自走する台によってサーブする機器もすでに存在する。配膳ロボットであれば軌道も不要になる。今後は、タブレット端末やスマートフォンによる注文と自動配膳の組み合わせが主流になるだろう。

写真=iStock.com/Mumemories
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一方、ファミリーレストランのスタイルの店舗でありながら、配膳ロボットによって回転寿司のように単価の低い小皿料理を多数販売する形式もあり得る。

今回のいわゆる“寿司テロ”“客テロ”は、回転寿司だけでなく、レストランの新しい形へのシフトのきっかけの一つとして記憶されていくかもしれない。

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