一緒に食事をすることの重要性

食べるという行為は、いろんな存在とつながるという深い意味があるわけです。お通夜でもお斎をみんなで食べるのは、死者と一緒に食事をすることでつながるためです。

だから会食するということは相手とつながるという象徴的な意味があります。無意識に私たちは会食することでそのメッセージを共有しているということです。

ですから大事だと思う人とはできるだけ一緒に食事をすること。いきなり高い店をセッティングする必要はありません。社員食堂でも、ファミレスでも構わないでしょう。その際、会食において重要なのは、お金をどちらが払うかということです。

佐藤優『君たちの生存戦略 人間関係の極意と時代を読む力』(ジャパンタイムズ出版)

相手が年上でお金もある人の場合は、どうしても向こうが払うことが多いかもしれません。ただし、一度や二度は甘えても、ずっと奢られっぱなしではいけません。いつもどちらかが奢り、どちらかが奢られているとそれは力関係になってしまいます。

2回に1回、あるいは3回に1回は払うようにしましょう。相手が高級レストランで奢ってくれたとしても、こちらは同じような高級店である必要はありません。分相応の店で十分です。

あるいはどうしてもこちらが食事代を持てないという状況なら、ちょっとしたお土産でもいいでしょう。奢られっぱなしという形だけは避けるのが鉄則です。

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