なので、「やり直し」は全力で予防しましょう。

すべてはコミュニケーションに原因がありますので、必ずできます。2つの確認を取るだけです。

1回目の確認 作業に取りかかる前に、全体像と内容(項目)を確認
2回目の確認 一部、着手したタイミングで問題がないかを確認

この2回だけです。これだけで、やり直しがなくなります。

ここまで強気に言えるのは、私の経験もあるから。私は新人のころ、求人広告の営業をやっていました。当時は、毎日30件の訪問や電話をしながら、5件の求人広告を作成し、お客様に確認をした上で入稿をする、といったタイトなスケジュールで仕事をしていました。

広告ほど、「やり直しのリスク」の多い仕事はありません。発注主の好みが加わるからです。

残業をせずに終えるための絶対条件

先ほどの2回の確認がないと、まずこうなります。

「う~ん、悪くはないけど、この写真。男性を女性に変えてくれないかな」
「このイラスト、好みじゃないんだよね……。今流行りのヤツってないの?」

こうなると、深夜残業にまっしぐらです。「1回で済ませる」ことこそが、残業をせずに終えるための絶対条件。私の場合は、発注主に取材する時点で、やはり2回の確認をしていました。

1回目 記載すべき項目を取材時に細かく確認
・Must条件(絶対に必要)
・Want条件(あれば嬉しい条件)
・NG条件(あってはいけない条件)
を確認し、全体の広告イメージを、サンプルを使って確認
※サンプルがあると、話が早くなる

2回目 会話をしながら、その場で広告のラフ案を手書きで書く
数分で仕上げたラフ案で問題がないかを確認

いかがでしょう。かなりの確率で、やり直しをなくせそうでしょう。

「細かく聞くのは申し訳ない」は間違っている

もちろん、広告だけでありません。上司から依頼された社内資料の作成、お客様から求められる提案書の作成も、可能な限りの確認をします。

伊庭正康『すぐに結果を出す新入社員は、「これ」だけやっている』(秀和システム)

やり直しをしないメリットは、ほかにもあります。「この人、わかってくれている」という信用にもつながる、ということ。逆にやってはいけないのが「多分、これでいいだろうな。細かく聞くのは申し訳ないので、先にやってから見てもらおう」と考えることです。

かなり、リスクのある判断であるとわかっていただけたのではないでしょうか。

ぜひ、やり直しを可能な限り予防する人を目指してください。

ポイント:やり直しのない人は、相手から信用される。なので、2回の確認をしよう
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