仕事が遅い人と速い人の違いはどこにあるのか。ワンキャリア取締役の北野唯我さんは「根本的に仕事のスピードを上げるには『目標』『分解』『計測』の3つの法則を意識するといい」という――。(第1回/全2回)

※本稿は、北野唯我『仕事の教科書』(日本図書センター)の一部を再編集したものです。

時計とラップトップとビジネスパーソン
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仕事が速い人はタイミングを使いこなしている

さあ、ここから、「仕事が遅い人」と呼ばれないためのスピードアップ術を、実践的に学んでいこう。さっそく重要な話をするので、しっかり目を見開いて1000回ぐらいは読んでほしい。

ビジネスの世界では、「タイミングを制する者がスピードを制す」が原則だ。つまり、「仕事が速い=タイミングが早い」なのだ。

そもそも、「タイミング(timing)」とはなにか? 「タイム(time)」とは違うのか? じつは、この違いに気づいているか否かが、仕事が速い人になれるかどうか、最初の分かれ道になる。あなたは、「タイミング」と「タイム」はなにがどう違うか、きちんと説明できるだろうか?

答えはこうだ。タイミングは「いつやるのか?」という視点。一方で、タイムは「どれだけ時間が、かかるか?」という視点だ。どちらも、他人があなたを「仕事が速いか」どうか、判断する要素である。しかし、この2つは、似ているようで全然違う。

そして、じつは仕事が速いと評価されるうえで重要なのは、タイムよりタイミングなのだ。その理由は簡単で、「タイムの問題は自分だけの問題」だが、「タイミングの問題は他者が関わる問題」だからだ。

究極的に言うと、タイムの問題は、自分だけが徹夜をすれば乗り切ることができる。一方で、タイミングの問題は、他人との関わりが必ず出る。つまり、タイムはあなた1人の主観的な問題だが、タイミングはチームの客観的な問題だからだ。したがって、タイミングだけはリカバリー(=回復)できないのだ。

「3つのすぐ」を使いこなす「タイミングの法則」

では、このタイミングをハックするために、私たちは具体的にどうすればいいのだろうか? 答えは、【タイミングの法則】を理解し、使いこなすことなのだ。

【タイミングの法則】とは、「3つのすぐ」を意識し、実践することだ。その「3つのすぐ」とは、「すぐやる」「すぐ出す」「すぐ答える」だ。