仕事のできる人とできない人はどこに違いがあるのか。営業コンサルタントの伊庭正康さんは「結果を出す人ほど『ワンソース・マルチユース』を心がけている。その好例がPCR検査事業を数カ月で立ち上げた『にしたんクリニック』だろう」という――。
※本稿は、伊庭正康『すぐに結果を出す新入社員は、「これ」だけやっている』(秀和システム)の一部を再編集したものです。
仕事ができる人が絶対に言わないフレーズ
がんばれど、がんばれど、今日も残業。そんな「時間敗者」にならないために提案があります。
「今ここ」で済ませる癖を身につけておきましょう。
「また改めて」と、言いたくなるところを我慢してください。
この「また改めて」は、あなたが想像する以上に、処理すべきタスクを増殖させてしまい、あなたを時間弱者に追い込む原因になるからです。
たとえば、会議が終わったとします。こんなことを言っていませんか。
「また改めて、議事録を共有ファイルに格納しておきますね」
「また改めて、次の会議室の予約を押さえたら、連絡しますね」
この一言が「がんばれど、がんばれど、今日も残業」のきっかけになっているのです。図表1をご覧ください。この安易な「改めて」のせいで、30分ほど、余計に時間がかかっている可能性すらあるわけです。
「今ここ」で終わらせる勇気を持つ
だからこそ、「今ここ」で済ませる勇気を持たねばならないわけです。
許されるのであれば、いちいち議事録を送らずとも、会議中にスライドを投影して、そこに発言を記載しながら会議を進行すれば、「フォルダーに共有しておきますね」と、“今ここ”で済ませることができます。