「論破王」としてメディアで取り上げられているひろゆき氏。じつは、本人は「論破よりも問題解決の方が得意」だと自負している。自ら首を突っ込んでしまうこともあるというほどトラブル好きのひろゆき氏が、楽して得する人生の「抜け道」の見つけ方を明かす――。

※本稿は、西村博之『ひろゆき流 ずるい問題解決の技術』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。

2022年1月、パリにて撮影。
撮影=松永学
2022年1月、パリにて撮影。

「論破王」と名乗ったことは一度もありません

最近はネットやテレビでの露出が増えて、持ち上げられたり、ツッコまれたりしているひろゆきです。

ユーチューブのチャンネル登録者数が150万人を超えて、多くの人に見てもらっているからなのか、「いちばん信頼している/参考にしているインフルエンサー・有名人」(LINEリサーチ調べ)で2位に挙げられました。

ヒカキンさんの次らしいのですが、これはちょっと過大評価しすぎだと思います。

なぜなら、僕は基本的に、能力は凡人レベルだからです。

大きな失敗をしないという点では、それなりに能力値は高いかもしれませんが、何かを実現させる能力は、たいして高くはありません。

最近は論破王などと紹介されることも多いのですが、僕は自分で論破王と名乗ったことは一度もありません。「論破」はショーとして成立しやすいから、メディアで求められることが多いだけでしょう。誰かを論破しても得るものはないので、むしろ、いかに議論にならないようにするかに頭を使ったほうが賢いと思います。

じゃあ、自分がいちばん得意なスキルは何かなと考えてみたところ、一つあります。

それが、「問題解決能力」です。

問題解決力が高いほうが生きやすい

生きていると、いろいろな問題に直面します。

アラブの石油王の息子でもなければ、「生きていて困ったことが何一つない」という人は、いないでしょう。上司のパワハラがひどい、人とうまく話せない、自己肯定感が低い……。

そうなると、問題解決力が高いほうが、うまく生きられるわけです。

その点では、僕は何か問題が発生したときに、その状況に合わせて解決策を考える能力は、人より高いかもしれません。

そもそも僕は、問題やトラブル自体が好きだったりします。何か不具合があると気になったり、問題があると正解を知りたくなる性格なんです。

問題を見つけると、いろいろなパターンを想定して、「こうしたらどうなるかな?」と考え始めるとテンションが上がります。解いたことのない問題に直面したら、「さて、どこから手をつけようかな」とワクワクしたり。「こうやったら解決するんじゃね?」と解決策を思いつくと、正解かどうかを確かめたくなります。

自らトラブルに巻き込まれに行くこともあるぐらいなので、おそらくトラブル処理の経験数は人よりも多いと思います。