相手が好調な時に使うとキラーワードになる
しかし、こんな「がんばれ!」も、使い方次第では、相手を励ますキラーワードにもなります。
それは、相手がノリにノっているときです。
競合プレゼンに連勝中で、次回のプレゼンにも自信満々。「いつもあなたの会議の進行には感心している」と褒められて、ちょっといい気分のとき。「ああ、この人、今、絶好調だな」と思える人に「がんばれ!」と言えば、「はい、がんばります!」とガッツポーツが返ってくるはず。つまり、「がんばれ!」は相手が好調で、心理的に余裕があるときに掛けると効果的な言葉なのです。
ひとつの言葉でも、相手の置かれた環境、心理状況、忙しさ、疲労度などによって言葉は毒にも薬にもなります。「がんばれ」は、日常よく口にする割には、効果と副作用が大きい言葉なのです。
「がんばれ」を精神論の言葉にしない使い方
では、「がんばる」を使いながら、相手を励ますにはどうすればいいでしょう。そのひとつは、
「がんばり過ぎるなよ」
今、君はがんばっている。それは、よく分かっている。だから、肩の力を少し抜けよ、と言ってあげましょう。また、「がんばれ」と言った後に、「応援している」「何かあったら相談してね」と自分の思いを具体的に語れば、「がんばれ」がただの精神論の言葉ではなくなります。
日本語一難しい言葉、「がんばれ」。がんばり過ぎないように使いたいですね。