トントン拍子で来たエリートほど「人生の断崖」に立つ

実る人挫折免疫力をつける
枯れる人挫折への備えがない

人は大きく分けると、

・より成長したいと思う向上派
・そんな努力はムダと思う虚無きょむ派がいます。

どちらのタイプも悩みとともに生きていますが、特に成功・成長を求めている人々こそ、理想と現実の大きなギャップのなかで葛藤かっとうに襲われます。

向上心がある人ほど、「今日の自分は全然ダメ」「成長のあとがない」とあせり、つらいのです。人は成功を求めて、日々頑張るわけですが、頑張っている人こそ、その成果が得られず徒労に終わる苦しみを感じます。

そして、「もうダメ!」「出来ない」となかなか言えないつらさを抱え、次の理想の景色を探し求めて、悩みもがく生き物なのです。

エリートできた人は自分の能力や成績が評価されない時点でショックを受けます。早くに管理職になった人は遅れてきた人に抜かされると大きく落ち込みます。役員やトップになった人はもう自分がお役御免になったと知った時には絶望感に襲われます。

50代は今までトントン拍子で来た人こそ直面する人生の断崖だんがいなのです。

写真=iStock.com/DNY59
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