「努力できない人」は集中力がある?
しかし実は、「努力できない」人の方が集中力がある可能性があるのです。「努力できない」というのは、「無駄なことをせずに効率的に行動できる」という能力があるということも示しています。努力できない人の方が、無駄な努力をせず、必要最低限の努力量で目的を達成することができるかもしれないのです。
例えば東大生の中には、無駄な勉強はしないと決めて、必要最低限の勉強時間で合格した学生も実は結構います。
驚くべきことに、とある東大生は、1日1時間の勉強しかしないで東大に合格したと僕に語ってくれました。勉強時間を1日1時間と決めて、その1時間の効率をいかに上げるかを考え続けることによって結果を出すのだそうです。
「努力できない脳」の持ち主は、努力をするのが嫌いだからこそ、このようにして「最低限の努力量で、最大の結果をつかむ」ということのために非常に優れた才能を発揮します。努力すると決めた1時間は誰にも負けないくらい集中することができ、それは「努力できる脳の持ち主」や「努力家」の1時間を軽く凌駕し得るのです。
自分の脳タイプに合わせた頑張り方を
オススメなのは、自分がどちらの脳の持ち主なのかをしっかりと自覚することです。
効率的に努力する方が合っているのか、しっかりと努力する方が合っているのか。
どちらのタイプなのかをしっかり認識できるようになれば、自分に合った頑張りをすることができます。逆に、自分がどちらなのかを理解していないと、努力するのが難しいタイプなのに無理をして努力をしようとしたり、逆に効率的にやるのは性に合っていないのに効率的にやろうとしたり、自分に合っていないチグハグな行動をしてしまうかもしれません。
もちろん、「努力できる脳」か「努力できない脳」かなんてはっきりと分けられるものではないかもしれません。しかしそれでも、どちらかというとどちらなのかをしっかり認識し、自分なりの努力の仕方を見つけられるようになれば、きっと結果を出すことができます。
そして大切なのは、「努力できない脳だからといって、自分のことをダメ人間だと思わないこと」です。長時間集中することができないタイプだったとしても、1時間集中することで結果を出そうと考えればいいのです。