東大は「地理」を重要視している
みなさんは「地理」という科目を勉強したことがあるでしょうか? 世界の国々の人口や気候・地形や産業について勉強する、あの科目です。
おそらく多くの人は、軽く勉強したことはあるけれど、受験では使っていないし、本腰を入れて勉強したことはない……といった具合なのではないでしょうか。
しかし実は、2022年になんとこの「地理」が高校生の必修科目になることが決定しました。今までマイナーなイメージがあった地理が、一気に「高校生はみんなやらなければいけない科目」になったのです。
これに驚く人も多いでしょうが、実は東大はもう何十年も前から「地理」という科目を重視しています。
東大の文系は、「世界史」「日本史」そして「地理」の三科目の中から二科目を選んで受験することが義務付けられています。世界史と日本史の両方をやるとなると暗記事項が多いので、東大文系の多くは地理を選択しているのです。また、東大の理系でも地理を選んで受験している人が多いですし、東大の授業の中で「地理」的な話題を教授が語ることも多いです。東大は、地理という科目を重視する大学なのです。
一体なぜ、2022年に地理が必修科目になるのか? なぜ東大は地理という科目を重視しているのか? 今日はそれについてお話ししたいと思います。
地理のおかげで東大に合格できた
地理という科目を考える時に、僕はどうしても自分の経験を思い出します。自分はもともと高校3年生の時には偏差値35で、どの科目も平等に全然勉強ができませんでした。そんな僕が東大を目指して勉強する中で、当然のごとくどの科目も成績が上がらずに苦しんでいたのですが、その中で地理という科目だけは、非常に楽しく勉強することができました。当時の学校の先生が、新聞やニュースで起きていることと地理の勉強を結びつけていろんなことを教えてくれたのがとても楽しかったのです。
地理だけは得意な科目になっていき、点数も安定してくるようになった時、なんとほかの科目にもいい影響が出始めたのです。地理以外の科目でも、「あれ? ここって地理でやった知識と繋げられるんじゃないか?」という思考ができるようになって、成績が上がっていったのです。このように、地理という科目から全体の科目へといい影響が波及して、東大合格することができるようになったという東大生は少なくありません。僕もこの「地理」という科目のおかげで東大に合格できたと考えています。