高校3年生の模試の数学において、偏差値29のE判定を受けた杉山奈津子氏。そこから独学で編み出した、効率的な勉強方法とは?
「片付けない」「まとめない」大雑把学習術
「もともと地頭がよかったんでしょう」とよくいわれますが、そんなことはありません。進学校でもない地方女子校で、順位は常に180人中160位あたりをウロウロ。高3のセンター試験では、好きな科目のはずの日本史で、驚異の21点をたたき出しました(笑)。
そんな私が1年間の宅浪で東大理科II類に合格して、周囲からの評価は一変、「地頭のいい子」と称賛されました。でも、世の中に「地頭のいい人間」なんて存在しないんです。入学した東大で周囲を見渡しても、学生たちは普通の人ばかりでした。
ただ唯一違っていたのは、みんなが効率的な勉強法を確立していたということです。
いくら努力しても結果が出ないと嘆く人と、短期間で成果を出せる人、その違いは「時間対効果」に見合った努力をしているかどうかです。努力は「質×時間」で決まります。たとえ100時間勉強しても、やり方が悪ければ結果はついてきません。例えば、「予習に力を注ぎ、完璧な美しいノートをとり、真夜中まで必死に勉強する」。こんな勉強法は、かける時間と労力に対してリターンがあまりに少なすぎます。