「きれいにノートをとる東大生なんていない」

私は、従来式のノートや単語帳の類は一切つくりませんでした。美しいノートづくりは結局のところ単なる「作業」であって、たった一回書き写しただけでは何も覚えられません。にもかかわらず「勉強した」と達成感を得てしまう落とし穴ですらあります。私の周囲で、きれいにノートをとっている東大生なんていませんでした。まとまった情報が見たいなら、参考書に線を引いて読めばいいんです。時間をかけて、自分でまとめる必要はありません。

かわりに推奨するのは、「○△×復習法」と「書きなぐり記憶法」です。まず問題集で、「復習する必要のないほどわかりきった」設問や単語には○を、「大体あっているが復習が必要」なものには△を、「答えがまったくわからない」ものには×をつけます。

次いで×の問題の解答をチラシの裏やノートなどに書きなぐります。同時に発声して読んでください。こうすることで視覚、聴覚、触覚など五感に訴え脳にたたき込めます。やがて手が覚えている状態になり、ペンを握ったら手が動くようになれば成功です。

もし前述2つを経てなお覚えられない単語があれば、最強の「チラポイ記憶法」をおすすめします。これは東大からハーバード大学大学院の特待生に進学した秀才の友人から教わった秘伝中の秘伝。どんな苦手な単語も半永久的に覚えることができます。