継続に必要なのは「決意」より「ペン」
島宗 理●心理学者
毎日○×を書くだけでもOK
仕事でもダイエットでもそうですが、何かを続けるために「強い決意」が必要だと思い込んでいる人は、きっと多いのではないでしょうか。
「記録すること」には、多くの人が想像している以上の効果があります。思い込みではなく、自分自身を客観的に分析できるようになるだけでなく、視覚的に達成感を得やすいという利点もあります。
うまくいかなければ戦略を変えて、その結果を記録する。記録と分析の繰り返しの中で、自分にぴったり合った続け方を発見できるのです。
注意点としては、「自分で記録すること」自体が嫌になってしまわないようにすることです。まずは設定した目標をすべて達成できなくてもいいから、今日は何ができたか、毎日○×を書くことだけはやろうと開き直りましょう。サボってしまった罪悪感で頭を抱えるより、書いた用紙を眺めることのほうが、続ける力になります。
ZUU社長兼CEO
一橋大学卒。野村証券にて営業記録を樹立。2013年ZUUを設立し、金融メディア「ZUU online」運営。著書に『鬼速PDCA』など。
武元康明(たけもと・やすあき)
サーチファーム・ジャパン取締役会長
1968年、石川県生まれ。半蔵門パートナーズ社長。約20年のキャリアを持つ世界有数のトップヘッドハンター。
島宗 理(しまむね・さとる)
法政大学文学部心理学科教授
千葉大学文学部卒業。慶應義塾大学社会学研究科修了。ウェスタンミシガン大学心理学部博士課程修了(Ph.D.)。