誓い:5
健康診断でA判定をキープしたい

意志が強い人などいない

健康診断のA判定をキープするには、運動や食事など生活習慣の影響も大きい。どうすれば健康にいい習慣を身につけられるのか。

「よく“自分は意志が弱いから、お酒を飲んだあと夜中にラーメンを食べてしまった”とか、“意志が強いのでジム通いが続いている”といういい方をします。しかし行動分析学の観点からいえば、そもそも意志が弱い人、強い人などいないのです」(島宗さん)

私たちは意志が強いとか弱いというのは、その人の性格だと思っている。しかし科学的にいえば、性格とは、その人の行動を観察した結果、行動の傾向を分類してまとめる概念にすぎない。陽気な声で話したり、よく笑ったりする人は、その行動を総称して「明るい性格だ」といわれているだけなのだ。

「行動は環境によって影響されます。学生時代は明るい性格だと思われていた人も、社会人になって営業先で怒られることが続けば、声が小さくなって笑顔が減ることもあるでしょう」(島宗さん)

性格と行動の関係は、川の流れにたとえるとわかりやすいかもしれない。ゆるやかに流れる川と、流れの激しい川がある。流れの速さの違いは水質の違いが原因ではない。傾斜の角度など、地形が違うだけなのだ。人間の性格もそれと似たようなもので、周囲の環境によって、誰でもとる行動はいくらでも変わってくる。それなのに「自分は意志が弱い」と思いこんでいると、「どうせ自分には続かない」というように可能性を限定してしまう。逆にいえば、いい習慣を身につけたかったら、それなりの環境を整えればいいということになる。

「意志が弱いという自覚があるなら、どういう場面で意志が弱い行動をとっているのか、自分の行動を観察して記録してみてください。たとえばいつも夜中12時頃ラーメン店に寄っているとわかったら、その時間はその店の前を通らないようにする、などと対策が打てます」(島宗さん)

「健康については、頑張りすぎないほうが、よい習慣が身につく」というのは武元さんだ。

「私はいま医学界の方とおつきあいがありますが、みなさん口を揃えていうのは、歩くことが健康にいいということです。歩くと足裏の血流が上に押し上げられて、循環がよくなる。私も1日30~40分は歩いています」

ポイントは、わざわざ着替えたり靴を履き替えたりしないこと。スーツにビジネスシューズのまま、街中を歩く。思い立ったらいつでも歩ける。だからこそ続くのだ。