【タイプ4】謝りながら「駄々をこねる」

自分のミスを指摘され、謝ることは謝るものの、子どもみたいに駄々をこねだす人がいる。帰宅が遅れた理由を尋ねる妻に、「なんでそんなこと答えなくちゃいけないんだ」「おまえには関係ない」と逆ギレするタイプだ。

最も子どもじみているのは、自分のミスが問題になっているのに「そういうおまえだって……」と相手のミスに話題をすり替えようとすること。「そもそも私は初めから反対だった」と過去の経緯を蒸し返すのも、「俺にそこまで言わせる気か」と面子の問題を持ち出すのも同じだ。

強く責められると、開き直って反発するのもこのタイプ。

「じゃあ、どうすればいいんですか!」
「だから謝ってるじゃないですか!」

そんなフレーズがこれまで何度となく口をついて出たという人は要注意だ。

駄々をこねるのは甘えとともに「本当は謝りたくない」という気持ちの表れ。頭では自分のミスがわかっているのに、内心ではその事実を認めたくないのだ。相手の損害や迷惑に目が向けられない点はまさに幼児並み。謝罪を強制されたように感じるから、「なぜ謝らなきゃいけないんだ」と反発する。その代わり、褒め言葉など自分に都合のいい話にはコロッと乗せられやすい。

意に反する現実を受け入れないのは単なるわがままな人である。しかし、このタイプは年齢や性別にかかわりなく存在する。

甘やかされて育った人でも、社会人になれば上司や先輩に叱られ、そのうち自分本位の考えや個人感情が徐々に修正されていくものだ。ところが、自分の落ち度を認めないタイプは、周囲の人がいくら忠告しても素直に受け入れることができない。だんだんと親身になってくれる人も減り、30代、40代になれば、もう見放されてしまう。

自分が駄々をこねるタイプだと自覚したら、周囲の人に叱られたときの態度を改めたい。まず素直に謝るように努める。相手の指摘に耳を傾けて反論しない。これは子どもじみた自分が成長するチャンスだと考えるといいだろう。5年、10年と経過するうちに「あいつは変わった」と周囲の見る目が違ってくるはずだ。