膨大な商品を扱うカインズでは、店舗スタッフの接客業務の8割は「商品のありかを案内すること」でした。その課題をうまく解消できれば、改革へ向けての意識付けができるはず。プロ経営者・高家さんが打ち出したのは――。(2022年7月18日レター)

前回、「好調時の変革では、まず小さく、かつ未来を予見させるような成功を見せて、その成果を積み上げていくことが必要」と申し上げました。カインズの場合、それはデジタルの領域でした。

デジタル部門のメンバーがまず手掛けたのが、お客様と店舗メンバー向けのアプリ機能「Find in CAINZ(ファインド・イン・カインズ)」。一言で言えば、「携帯端末で商品を検索すると、店のどこにその商品があるのか表示される」というものです。

(構成=久保田正志)