勤務時間を過ぎても仕事のことが頭から離れない、家に戻っても繰り返し考えてしまってリラックスできない……。そんな状態が続いているなら、それは「過緊張」かもしれない。現代人がハマりがちな過緊張の仕組みと「緩める」休み方を聞いた。

スマートフォンの通知で一日中「仕事モード」に

過緊張とは、自律神経のうち「交感神経」が過剰に働き続けている状態を指します。わかりやすく言えば、心と体のスイッチが「オン」のまま、なかなかオフに切り替わらない状態です。産業医として多くの働く人々と面談をしていると、この状態にあるビジネスパーソンが非常に多いことに気づかされます。

夜、布団に入っても仕事のことが頭から離れず眠りが浅い。顧客や上司のひと言を思い返し、イライラが募る。休日も心が休まらず、月曜が近づくと緊張感が増してくる――。こうした状態が続くと、やがて不眠症や抑うつ状態など、明確な不調へとつながっていきます。

過緊張は、病気の一歩手前の「イエローサイン」です。自分自身の状態に気づき、生活を見直すきっかけにしてほしいと思います。

(構成=渡辺一朗 イラストレーション=村田篤司)