「何時間働いたか」より「どんな成果を出したか」

日本が2023年に名目GDPでドイツに抜かれ、今年にはインドにも抜かれる見通しとなりました。「日本はこのまま経済大国の地位から転がり落ちてしまうのではないか」と不安を抱いている方も少なくはないと思います。ドイツで働く私も日本の現状を見ていて、少し心配になることがあります。

私は日本の半導体メーカーで技術者としてキャリアをスタートし、30代前半でドイツに5年間駐在しました。その後、転職を経て現在は日本の半導体専門商社に所属し、欧州拠点で勤務しています。ドイツでの勤務は通算18年目になります。

日本には「ドイツと日本は国民性が似ている」と思っている方が多くいます。ルールや手順を重んじ、細部まで正確にこなすことを重視する気質。真面目に働き、努力を惜しまない勤勉さ。製品や仕事の質に対する意識が非常に高いところ。物事を計画的に進めるところなど、確かに共通点が多々あります。