なぜ人は失敗を繰り返してしまうのか。どうすれば防げるのか。「失敗学」を研究する中尾政之東京大学名誉教授は「失敗を歓迎する文化を育てることが重要だ」という――。

失敗の根本原因は「無知」「無視」「過信」

自分の致命的なミスに気付いた瞬間、サーっと血の気が引いていく感覚……社会人歴が長ければ、誰でも一度はそんな経験があるのではないでしょうか。巷でも、企業の不祥事やシステム障害、個人情報の漏洩など、様々なヒューマンエラーがメディアを賑わせています。そのような「まさか」の大失敗は、なぜ繰り返されるのでしょう。

失敗を個人の責任にせず、構造や仕組みの問題として捉え直すのが、私が長年取り組んできた「失敗学」の根幹です。失敗は、再発リスクを明らかにする貴重な検出器。それを知識・経験として活用できるかどうかが、組織の成熟度に直結します。

(構成=渡辺一朗 イラストレーション=村田篤司)
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