どこの職場にもいる、「年中不機嫌」な人。なぜいつも仏頂面をして、何をするにも不服そうなのか。そして周囲にも伝播するという「不機嫌オーラ」を防ぐ、たった一つの方法とは。

「いつも不機嫌」な人は職場の生産性を下げる

朝、こちらが気持ちよく「おはようございます」と挨拶をしても、無視してくる人、業務上の連絡をすると舌打ちをされ、書類を渡せば投げ捨てるように机上に置く人……。周囲にそんな人はいないでしょうか。

こういう人が一人いるだけで、職場の雰囲気は重くなり、不穏な空気に包まれます。

「自分は何か気に障ることを言っただろうか? もしかしたら、気づかないうちに迷惑をかけてしまったのかもしれない……」

そんなふうに心配し、顔色をうかがい、ビクビクしていると、こちらのストレスが蓄積するばかりです。原因がはっきりしない“いつも不機嫌な人”の場合、その原因はあなたではありません。不機嫌で誰かを萎縮させ、職場の雰囲気を害し、緊張を強いるのは「不機嫌ハラスメント(フキハラ)」です。

不機嫌な人が発する負のオーラや圧力は、周囲の人たちの幸福度や仕事の生産性を静かに奪っていきます。そんな人が職場にいるだけで緊張で肩が凝り、テンションが下がり、集中力が削がれていくのです。そして、なぜか仲間や自分にも、イライラした気分は伝播していきます。

なぜ不機嫌な人はいつも不機嫌なのか? なぜ不機嫌な人がいるだけで周囲も不機嫌になってしまうのか? どうすれば私たちはフキハラの被害に遭わずに済むのかについて、科学的な視点からご説明します。

フキハラする人の6割は「不機嫌が習慣化」

年中不機嫌な人には、主に3つのタイプがあります。

まずは「性格的要因」。感情の起伏が激しかったり、ネガティブに物事を捉えやすかったりする性格面が原因です。怒った次の瞬間には笑っているような人もいれば、不機嫌な表情がデフォルトという人もいます。人格は周囲が働きかけて変えられるものではありません。このタイプは「そういう人なんだ」と割り切るしかないでしょう。

次が「環境的要因」で、その人の抱える問題が不機嫌を生じさせているタイプです。仕事の失敗をネチネチと責められたとしても、その根本的な原因はその人の家庭内不和にあるのかもしれないし、健康状態に問題を抱えているのかもしれません。根本的な原因が解消すれば不機嫌も直りますが、これも第三者がどうこうできる問題ではないでしょう。

最も厄介なのは「習慣的要因」です。職場で不機嫌な人の6割がこのタイプと言われています。不機嫌な態度を示すことで、周囲が自分の言うことを聞いてくれたり、気を使ってくれたりするので、味を占めてそれを習慣にしてしまった人です。これも指摘すると火に油を注ぐだけなので、放っておくほかありません。