リーダーが魂を込めて仕事をしていても、部下やチームメンバーが本気で仕事に取り組んでくれない……このような悩みはないだろうか。「リーダーは、メンバーに“思い”を伝えることが大事」と亀田製菓のジュネジャCEOは語る。それでもメンバーの行動が変わらないのであれば、リーダーは何をすべきか? チーム全体の熱量を上げ、魂が込められた仕事をするのに必要なマネジメントを公開する。(2023年11月20日レター)

リーダー自身が魂を込めて仕事をしていても、チームのメンバーが同じように本気で仕事に取り組んでいるとは限りません。受け身で仕事をこなすだけのメンバーが多く、困っている方もいると思います。

どうすればメンバーの魂を熱くできるのか。もっとも大切なのは、リーダー自らが夢やビジョン、そしてそれにかける思いを語ることです。私はロート製薬の副社長兼最高健康責任者を務めていたとき、「薬に頼らない製薬会社をつくろう」とみんなに語っていました。糖尿病から腎不全になった患者さんが薬や透析で大変な思いをしていることを知っていたからです。現在は亀田製菓で、「米菓の国内リーディングカンパニーから、世界中で愛されるライスイノベーションカンパニーになろう」と夢を語っています。どうせ無理だと笑う人がいるかもしれませんが、私はもちろん大真面目。リーダーが本気で夢やビジョンを語るからこそ、その熱がメンバーに伝播していくわけです。

(構成=村上 敬)