目の前の仕事に一所懸命になると、方向性を見失うことがあるでしょう。「仕事に魂を込める」ためには、まず「出口を考えることが重要」と亀田製菓のジュネジャCEOは話します。出口とはつまり、商品を手に取るお客様が、どのようにその商品を使うかということ。なぜ、出口が重要なのか、どのようにして出口を考えればいいのかを教えます。(2023年11月13日レター)
企業の研究開発には「魂」が必要です。研究開発に非科学的なものを持ち込むなと怒られそうですが、これにはきちんとした理由があります。研究開発の「研究」は「research」、つまり「re(繰り返して)」と「search(探す)」を意味します。それは途方もない作業であり、魂がないと続けられません。対象に粘り強く向かい合い続けられる魂を持っていること。それが一流の研究者の条件です。
ただし、researchは研究開発の前半部分に過ぎません。研究したものを商品化して世に送り出すには、後半の開発(development)が必要不可欠です。ところが、せっかくいい研究をしていても、後半のところでつまずく研究開発が少なくありません。
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(構成=村上 敬)

