合格率は12.9%、50代の合格率は10%(ともに令和6年度)まで下がる行政書士試験。そんな中、布家敬貴さん(52歳)は2025年1月、勉強開始から約1年で同試験に一発合格した。勤務先の閉業、転職先での苦労を乗り越え、行政書士へのジョブチェンジに成功した彼に、その秘訣を聞いた。
勤務先が閉業しても心が折れなかった理由
大学を卒業し、新卒で入社した地元の福島県会津若松市にある銀行は3年で辞めてしまいました。退職の理由は地方銀行の堅い社風に馴染めず、定年まで働くイメージができなかったからです。『深夜特急』(新潮社)を書いた沢木耕太郎氏が旅に出たのが26歳。旅に憧れ、「26歳までには海外へ出たい」と考えていた私は、このタイミングでオーストラリアに1年3カ月、ワーキングホリデーで渡りました。
帰国後はクレジットカード会社、中古車買取仲介など職を転々としました。雇用形態は正社員だったり、派遣社員だったりとまちまちで、2〜3年おきに退職を繰り返していました。ただ、趣味の旅は続けていて、転職までの無職期間を使い、バックパックを背負って世界各国を巡っていました。
旅好きが高じて地元にゲストハウスを開業しようと模索していた矢先、東日本大震災が起き、私も被災者となりました。ゲストハウスの開業を諦めて仕事を探していたとき、被災者向けの求人を見つけました。
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(構成=本誌編集部 撮影=藤中一平)


