後半生を豊かにするためにも、海外に出てみる――。中高年による学び直しとしての留学が、世界的に注目を集めている。海外経験がゼロでも、英語力に自信がなくても構わない。タイミング重視! 行くべきときを逃してはもったいない。
セブ島沖のマクタン島
セブ島沖のマクタン島。ホテルと一体型の英語学校で優雅に学ぶ

世界的トレンド留学「50+」とは?

働き盛りの中高年による「オトナ留学」が、世界的なトレンドになっています。私が先日参加したロンドンでの留学業界の会議でも、「50+(フィフティプラス)」という言葉が盛んに使われていました。多くの国で、50歳以上を対象とする留学が提唱され、進んで受け入れる学校が増えているのです。

「オトナ留学」は、人生の後半を豊かにアップデートします。インバウンドの外国人と交流したい、英語に興味はあるけどじっくり学ぶ機会がなかったから、など動機は人それぞれ。期間も5日ほどの短期から休職して数カ月も滞在するものまで、多種多様になっています。どの国にいてもオンラインで日本とつながるのは容易ですから、仕事に支障をきたさないことも、留学トレンドを後押ししています。

もちろん英語を学ぶだけなら、日本国内でも、海外とのオンラインでも可能です。しかし、勉強と同時に現地での暮らしや文化を楽しんだり、他国から来た大人同士でお酒を酌み交わしながら深い話をしたりするのは、「オトナ留学」ならではの醍醐味。教室でみっちり授業を受けるだけでなく、午前は英語を勉強し、午後はその土地の遺跡を訪れたりワイナリーを回ったりと、ソーシャルな時間に充てるカリキュラムも増えています。

実行に当たって欠かせないのは、しっかりとした計画です。第一に、目的を明確にすること。何を学び、どんな成果を期待するか決めておく必要があります。とはいえ、リフレッシュだけが目的だって構いません。

気になるのが費用です。主としてかかるのは授業料、滞在費(学校附属の寮、民間の寮、ホームステイ、ホテル滞在など)、食費を中心とする生活費。選択する学校やコース、滞在形式、為替レートなどによって変わります。

行き先はアメリカ本土やイギリス、カナダが定番で、本場で語学を学びたい人やMBA取得など高度な教育を受けて帰国後のキャリアアップにつなげたい人にはおすすめです。しかし豊かな後半生を送るためのリカレントとしての留学なら、選択肢が広がっています。

次に留学ソムリエの私が特におすすめする留学先を挙げ、1週間を目安とする費用(授業料+滞在費)、各地のメリットとデメリットを紹介しましょう。

【図表】非日常体験が後半生を豊かにする 5つの国・地域 推しの理由と経費
経費は1週間の留学費用(授業料+滞在費)の目安。実際の費用は選択する学校や滞在場所、為替相場で変動する。なお参考までに、アメリカ本土の場合は18万~25万円、イギリスは15万~25万円