2025年6月に、プレジデントオンラインで反響の大きかった人気記事ベスト3をお送りします。マネー部門の第1位は――。
▼第1位 マイホームでも高級車でも腕時計でもない…ひろゆきが「アホの極み」とこき下ろす最悪のお金の使い道
▼第2位 家族3人が月10万円以下で生活できる…森永卓郎が最期にたどり着いた「お金の心配がすーっと消える方法」
▼第3位 「4万円vs.4000円の扇風機」違いは一目瞭然だった…格安ニトリにあって、バルミューダにないありがたい機能
※本稿は、ひろゆき『貧しい金持ち、豊かな貧乏人』(徳間書店)の一部を再編集したものです。
一番安いものを買って「最低水準」を知る
ネット通販やスーパーで買い物をするとき、僕にはひとつのポリシーがある。細かい点は気にせず、とにかくいちばん安いものをまず買ってみるというものだ。
「そのジャンルにおける最低水準」を知るためである。
それを買って試してみて不満がなければ、僕にとってそのジャンルの品は最低水準のもので問題ないということだ。最安値のものでいいということである。
もしいちばん安い商品だと不十分に思えたなら、次はもう1ランク上げてみる。それでも満足できなければ、さらにあと1ランクだけ上のものを買うわけだ。
洗剤は汚れが落ちればいい、ホテルは寝られればいい
たとえば、僕が洗濯機の洗剤に求めるのは衣類の汚れを落とすことのみだ。いちばん安いものでほぼ問題ない。でも缶詰のコーンの場合は、あまり安いと食感がイマイチなことが多い。だから気持ち高めのものを買うようにしている。
大学生のころ初めてのひとり暮らしで部屋選びをした際も、まず内見したのはいちばん安い物件だった。そこはシャワーだけで浴槽がなかった。立て付けもボロボロだ。なんだか冬は寒そうだ。だから2番目に安い浴槽付きの物件に住むことにした。「最低から2番目」の部屋だったが、なんの不自由もなく暮らせた。
僕は旅先でホテルを選ぶ際も、そのエリアの最安値を探す。僕にとってホテルの役割は寝ることだけだ。基本的に眠れればどこでもいいのである。
以前、テレビの仕事でアフリカのマラウイの国境沿いの街へ行ったときには、Airbnbでいちばん安い宿を申し込んでみた。ゴキブリが室内にうようよしていたが、気にせずにぐっすり眠ってしまった。人生で経験した最低レベルの宿だったと思う。でももう一度そこに泊まれと言われても平気だ。
自分が許容できる最低水準がわかっていれば、余計なコストを払う必要はなくなるのである。

