タスク管理が上手い人は何をしているか。人材育成コンサルタントの北宏志さんは「すべての業務には期限があるため、それを適切に指示することも上司の大切な役目だ。ただし業務を期限通りに“やる”のは、時に正解ではないこともある」という――。
※本稿は、北宏志『教え方の一流、二流、三流』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。
タスク管理の専用フォーマットに必要な項目はこれ
仕事の見える化
三流は、とりあえず書いてもらい、
二流は、期限まで把握し、
一流は、どうする?
三流は、とりあえず書いてもらい、
二流は、期限まで把握し、
一流は、どうする?
社会人に欠かせないスキルの1つがタスク管理、つまりやるべきことの見える化です。
上司として、特に同じチームで業務をする部下には、タスク管理をしてもらう必要があります。
まず何が手元にあるのかをはっきりさせるため、メモや付箋に書かせるという方法があります。しかし、これだけではやるべきことを“いつ”やるのかが分かりません。
タスク管理で重要なのは、やることとその期限を明確にしておくことです。
人によっては、エクセルなどのツールを使い、部下にToDoリストをつくってもらっている場合があります。これは更新もしやすく、ベターな管理方法かもしれません。
しかし、それだけでは、期限の早いものからやることになってしまったり、一つひとつのタスクの粒度が見えづらかったりと、まだまだ改善の余地がありそうです。
そこで上司がやるべきこととして推奨したいのが、タスク管理をしやすい専用のフォーマットを用意すること。これはエクセルのテンプレートでも構いませんし、無料のスケジュール管理ツールなどでもいいでしょう。
フォーマットに入れる項目は、やるべきことと期限に加え、そのタスクにかかる想定時間、そして重要度と緊急度のスコアです。

