マネジメントが上手い人は何をしているか。人材育成コンサルタントの北宏志さんは「相手の好きなこと、興味関心があることを聞くことで、いい関係性を築けるようになる。さらに一歩踏み込んだ関係性を築くには、『休日は何をしているの』という質問をすることだ。もしも『寝てます』という回答が返ってきても、絶対に否定してはいけない」という――。

※本稿は、北宏志『教え方の一流、二流、三流』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。

オフィスビルまで歩くビジネスウーマン
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マネジメントで部署での人間関係以外に見ておくべきもの

部下の人間関係
三流は、特に知らず、
二流は、部署内の関係性を知っており、
一流は、何を知っている?

当然ながら、会社はあなたと部下だけで成り立つものではありません。

会社において、1つの単位となるのは部署という枠組みです。

同じ目標に向かい、近い業務をする部署において、良好な人間関係を築くことは大変重要です。

上司として、部下を指導・教育する際、部署のなかで、部下がどのような存在なのかを認識しておくことも大切なことなのです。

比較的見えやすい部署での人間関係だけでなく、さらに一歩進んで、注意して見ておきたいものがあります。

それが、部下の同期や同世代との関係性です。

おそらく多くの方に経験があると思いますが、同期や同世代の同僚は、会社で働く人にとって、とても大きな存在になります。

楽しいことを共有し、つらいことを励まし合い……こういった人間関係は社会人として成長していくうえで、欠かせないものでしょう。

逆に、同期や同世代間の人間関係の悪化や変化は、仕事へのモチベーションや、成果にも大きな影響を与えます。

ネガティブな例を出せば、同期や同世代が転職を考える時期になると、「自分もそろそろかな……」と、仕事へのモチベーションを低下させてしまうということも考えられます。