片付けができない子どもを変えることはできるのか。小児科看護師で育児アドバイザーの下村弥沙妃さんは「親が『片付けないなら捨てますよ』と脅すと、自立から遠のいてしまう。部屋がきれいになることを成功体験として学習させる声かけをお勧めする」という――。

※本稿は、下村弥沙妃『3日で自発的に動く子になる!信頼声かけ』(Gakken)の一部を再編集したものです。

乱雑ルーム
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24時間、片付いているのが理想だが…

「うちの子、片付けができないんです」。片付けに関する子育てのご相談は、子どもの年代や性別を問わず殺到します。

大人だけの生活とは違い、子どもができてからは一気に物が増えます。一日中片付かない部屋にイライラ。どれだけ片付けても、ちっともスッキリしない……。こんなご家庭も多いでしょう。

子育ての片付けに関する問題で、まずご自分に問いかけてもらいたいことがあります。それは、「いつ部屋が片付いていたら、ストレスを感じにくいですか?」ということです。

常に片付いていたい? それとも、食事の時間には部屋が片付いていたい? 夜寝る時に片付いていたい?

一日中部屋が片付いているのが理想、という方もいらっしゃると思いますが、子どもとの生活でなかなかそれは難しいですよね。そこで、ハードルを少し下げて、「譲れるポイント」を設定してみましょう。

「この時間だけは」と割り切るのがコツ

この答えが明確になったら、あとは簡単! それを実現する仕組み作りをするだけです。

例えば、「部屋が汚いまま食事をするのはストレスだ」という方は、「食事の前には片付いていたらOK!」であり、「食事の前に片付けをする」時間を作り、片付けが済んだら食事を出すという仕組みにします。

また、「朝起きた時に部屋が散らかっていると、うんざりする」という方は、「夜寝る前に片付ける」時間を設ける仕組みを作ります。

このように片付ける時間を設定することで、一日中頭を占領している「片付けをしなくちゃ!」という意識から解放されることにもなり、ストレスが大幅に減少します。こんなふうに聞くと、思考も気持ちもとってもシンプルになりませんか?

それでは、片付けに関する子どもへの具体的な対応について考えていきましょう!