接待文化に抵抗感 自前の営業に転換
堀場製作所会長兼社長
堀場 厚(ほりば・あつし)
1948年、京都府生まれ。71年甲南大学理学部応用物理学科卒業。72年堀場製作所入社。77年カリフォルニア大学大学院工学研究科電子工学専攻修了、堀場製作所海外技術部長、82年取締役海外本部長、86年営業本部長、88年専務、92年社長。2005年より現職。
堀場 厚(ほりば・あつし)
1948年、京都府生まれ。71年甲南大学理学部応用物理学科卒業。72年堀場製作所入社。77年カリフォルニア大学大学院工学研究科電子工学専攻修了、堀場製作所海外技術部長、82年取締役海外本部長、86年営業本部長、88年専務、92年社長。2005年より現職。
1986年1月、38歳直前で取締役営業本部長となった。父・雅夫さんが創業した会社に入って15年、海外分野の担当が続いたが、初めて国内営業もみることになる。別に、将来のための「帝王学」ではない。営業部門に課題が多く、それを克服することが使命だった。以来、専務、副社長、さらに社長になった最初の年を含めて約7年間、40代半ばまで営業本部長を続ける。
就任当時、日本はバブル経済が膨張していく時期で、世の中、元気がよかった。にもかかわらず、国内販売には不安が強まっていた。エンジンなどの排ガス対策を進めるための計測システムを納入していた自動車メーカーが、貿易摩擦の解消に次々と海外工場を拡充し、大黒柱だった国内需要が落ちてきた。
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