日常を違う視点で捉える力を養う

仕事をひととおり覚えた若手・中堅社員に必要なのは、言われた仕事プラスアルファの実績を残すこと。そのためにはいい企画を立てて周囲を説得しなければならない。いい企画は、発想の幅を広げることから始まる。それには、自分の専門外のジャンルの本を読むことだ。人と同じような情報をいくら集めても、似たような企画しか出てこないからだ。

例えば『シマウマの縞、蝶の模様』という生物の本。同書によれば、動物の体のデザインは実に多様だが、遺伝子レベルでは、ごく一部が違うにすぎない。これは「業績の悪い組織のメンバー全員を入れ替えずとも、影響力の大きい人物をたった1人替えるだけで組織はがらりと変わるかも」「AKB48がセンターの子を替えることで話題性を保つ効果に似ている」など、読み方次第でマネジメントやビジネスのヒントになる。