志を立てやり通す 社長が示す進む道

堀場製作所会長兼社長
堀場 厚
(ほりば・あつし)
1948年、京都府生まれ。71年甲南大学理学部応用物理学科卒業。72年堀場製作所入社。77年カリフォルニア大学大学院工学研究科電子工学専攻修了、堀場製作所海外技術部長、82年取締役海外本部長、86年営業本部長、88年専務、92年社長。2005年より現職。

「えっ、そうだったのか」

1996年、コンサルタント会社からの報告を読み、目から鱗が落ちる気がした。会社の中核をなす開発部隊が、実際に開発作業に取り組んでいるのは就業時間の4分の1か5分の1だけで、あとは会議や報告、電話での応対など様々な「雑用」に追われている、と指摘していた。

4年前に社長に就任し、改革を重ねてきたのに、3年間も減収減益が続いた。最高顧問になっていた父の雅夫さんに「これでは、やっぱり問題かな」と尋ねたら、「自分の信念でやっていれば、必ず成果は出る」と言ってくれた。だが、どこに問題があるのかがつかめないと、トンネルから抜け出せない。