在宅勤務や副業などで1人で仕事をするとき、誘惑に負けずに成果を出すにはどうすればいいか。創造学習研究所所長の佐藤伝さんは「優秀な人は『なんとなくイイ気分』を作るのがうまい。そのためには朝起きたときの習慣が大切だ」という――。

※本稿は、佐藤伝『ひとりビジネス 売れる習慣』(ワンパブリッシング)の一部を再編集したものです。

寝室の窓からふんだんに光が差し込んでいる
写真=iStock.com/JaCZhou
※写真はイメージです

ひとりでやろうとすると失敗する

「『ひとりビジネス』なのに、なぜ『ひとりでやろうとする』のがバッド習慣なの?」と疑問に思われるかもしれません。

「ひとりビジネス」は、自分ひとりで立ち上げ可能なビジネスですが、決して「ひとりぼっちでやるビジネス」ではありません!

むしろ、その逆。「ひとりビジネス」だからこそ、「チームの発想を持つこと」が重要です。

チームの発想がなく、「ひとりでやろうとする」と、仕事を受ければ受けるほど多忙になり、疲れ切ってしまいます。

タスク処理に時間がかかり、マンパワー(人手)が足りないため、ビジネスを広げる機会も逃してしまいがちです。

すべての分野で専門的な知識やスキルを持つことはできないため、品質が落ちる。他者からのフィードバックが得られないため、改善・成長の機会を失う。

そんなデメリットもあります。

一方、チームでビジネスを展開すれば、「自分の苦手な分野をお互いに補完し合う」ことが可能です。チームを組めば、自分もメンバーも「得意なこと」に集中できるため、各自が100%の力を発揮できます。

「さわやかなズーズーしさ」とは?

多くの偉大な事業家も、本人ひとりだけの力でビジネスを成し遂げたのかといったら、そんなことはありません。彼らは必ず周囲の誰かに助けられています。「ひとりビジネス」で成功する人とそうでない人の違いは、「周囲からの協力を得る」というご縁があったかどうかにあると言ってもいいでしょう。

「お願いするのが苦手な人」にぜひ、覚えてほしいキーワードがあります。

「さわやかなズーズーしさ(さわズー)」です。

「◯◯してください」といった頼みごとを、ためらわずに「笑顔で、さわやかに」伝えるのです。

「一緒にやりたいんです! どうか手伝わせてください!」
「どうか、助けてください!」
「ぜひ、教えてください!」

別名「笑顔のゴリ押し」とも言います。

さわズーのポイントは、次のとおりです。

●笑顔
●語尾を上げる
 ×「お願いできますか(→)」
 ◯「お願いできますか(?)」
●身振り手振りのジェスチャーを交える
●自信を持って、語尾まではっきり伝える
●まわりくどい言い方はしない

人は誰かを助けたい生き物。お願いされたほうも、実はうれしいのです。さわやかにズーズーしく、自分応援団を引き寄せていきましょう。