消費税の増税、財政赤字の拡大など、ますます閉塞感が強まる日本経済。これから私たちの生活環境はどのように変わっていくのか――。

現代のような激動の時代に将来を予測することはとても難しい。まして、30年後は未知の世界だ。しかし、P・F・ドラッカーは自著『すでに起こった未来』のなかで「結果のなかに見出されるものは、すでに原因のなかに芽生えている」と指摘している。そうであるならば、いま日本と世界が直面している課題から未来が見えてくるはずだ。

では、これからの日本および世界の経済的、社会的、技術的な動きを占ううえでの課題が何かというと、(1)少子高齢化、(2)環境・エネルギー問題、(3)グローバル化――の3つに集約されるだろう。