「ヨーロッパというのは、変わってきているとはいえ基本的に階級社会です。生まれつき裕福な人は、自分であくせく稼がなくてもゆったりと暮らせます。一方、労働者階級に生まれた人は、多少がんばっても、そう展望が開けているわけじゃありません。それなら、毎日をそこそこ楽しんだほうがいいと考える。なぜヨーロッパ人はあくせくしないのか? それは、機会平等の日本とは違って、環境がある程度限定されていることが大きいと思いますね」

玉村豊男氏が明晰な口調でこう話す。長野県東御市にある玉村氏経営のワイナリー兼レストランのテラス席。ときおり高原の透明な風が吹き抜ける。

(芳地博之=撮影)
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