頑張りすぎず、ほどほどに
もうひとつ大事なことがあります。
アドレナリンやノルアドレナリンは「さぁがんばるぞー」という時に作られる物質なので、頑張りすぎはかえってこれらの物質の作りすぎにつながり、からだにとっては良くないこととなります。
ほどほどに頑張ること、そしてストレスがある時は休憩をして免疫系を休ませて疲弊させないことが大事です。
ストレスが解消されると、からだに復元力が働いて、おおむね免疫力が元の状態に戻ってきます。そこからは、ちょうど脈拍や血圧のように、状況に応じて少々上がったり下がったりしますが、通常はその変化は一定範囲内でおさまります。ストレスが無くなったから免疫が前より強くなるわけではありません。
免疫力が強くなった、弱くなった、ということよりも、免疫がバランスよく働くことのほうがずっと大事です。
参考文献
*Globig A-M et al, Nature, 622(7982):383, 2023.