落ちる受験生がやりがちな勉強の進め方

我以外、みな我が師!
要領のよさは聞き方次第

要領が悪い受験生の代表は、勉強中にわからない問題が出てくるとそこで立ち止まってしまい、次に進めなくなる人です。次に進めないため、試験日までにすべての範囲を勉強しきれず、不合格になってしまいます。

理解できない問題は、とりあえず覚えて次に進むか、覚えられない問題はそのまま飛ばして進めばいいのです。勉強を進めるうちに、前にわからなかった問題が急に理解できることは、よくあることです。

受験の目的は、満点を取ることではなく、合格することです。そのためには、合格点を取るための効率的な勉強が必要です。

難しい問題や苦手な問題でつまずいていると、試験日までにすべての範囲を終えられず、簡単な問題の勉強すらできずに不合格になる人がたくさんいます。これは能力の差ではなく、勉強の進め方、つまり要領の差なのです。

社会人になっても、同じように要領が悪い人がいます。知らないことがあっても誰かに聞かず、そこで止まってしまうのです。

自分で調べても分からないことは質問する

特に新入社員なら、会社のルールや慣習を知らないのも当たり前です。だから、上司や先輩にどんどん聞くべきです。「忙しいのに邪魔してはいけない」と思う気持ちは理解できますが、そんなに気にする必要はありません。

これは新入社員のみならず、年上、年下、上司、部下に関係なく同じです。

なぜなら人は、「教えたがり屋」だからです。教えることは、人の承認欲求や社会的なつながりを満たします。「困っている人を助けたい」「誰かの役に立ちたい」という純粋な気持ちもあります。

また、自分の知識や賢さを自慢したいと思う人もいます。いずれにせよ教えたいという気持ちに変わりはありません。

ビジネスパーソンの上司と部下
写真=iStock.com/seven
※写真はイメージです

ただし、簡単に調べられることをわざわざ聞くのは避けましょう。

人は教えるのが好きですが、誰でもわかるような簡単なことを聞かれると「自分をバカにしているのか」と不快に感じることがあります。「ググれ!」のキモチですね。

例えば、社会人としての基本的なマナーは、本を読めば学べます。挨拶や服装、身だしなみなどは、自分で調べてしっかりとした行動を心がける。人の見ていないところで、自分で調べて身につけた力を発揮すると、「飲み込みが早い」「要領がいい」と評価されます。

もちろん、会社特有のルールや習慣は調べてもわからないので、そのようなことは積極的に質問しましょう。