効率良く仕事をこなすには、どんな順番で進めればいいか。建設会社総務経理担当役員で時間管理コンサルタントの石川和男さんは「様々なビジネス書には優先順位の高い仕事から行うのがいいとあるが、朝一番に取り組もうとしてもリズムに乗れず、その後もダラダラと過ごしてしまう危険性がある。スポーツ競技と同じで、まずは簡単な仕事から取りかかりウォーミングアップをすることで、徐々に仕事モードに入っていくといい」という――。
※本稿は、石川和男『要領がいい人が見えないところでやっている50のこと』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。
ヘビースモーカーが無理なく禁煙に成功できた理由
優先順位の高い仕事からやってはいけない
タバコは吸わないほうがいい、メタボなら痩せたほうがいい。
わかっていても、タバコはつい吸いたくなるし、食事制限もつらいものです。
それなら最初から無理をせず、タバコの本数を少しずつ減らしたり、炭水化物や糖質を徐々に控えたりするのが効果的です。出だしから無理をしてしまうと、精神的にも肉体的にも負担が大きくなり、三日坊主で終わってしまう可能性が高くなります。
私は、20年前まで1日2箱吸うヘビースモーカーでした。当時は事務所や駅のホーム、飛行機や電車内でもタバコが吸える時代でした。そんな環境で禁煙をするのは本当に難しかったものです。
禁煙を決意した日にお酒を飲みに行って、ついもらいタバコをしてしまったり、年末に「来年こそ禁煙する!」と誓ったものの、3時間後には正月の深夜特番をタバコをくわえながら見ていたり。
しかし、今では禁煙して20年が経ちます。
何度も挑戦しては挫折してきた中で、どうやって禁煙に成功できたのか?
実は、ニコチン量を少しずつ減らすパイプを使い、徐々に減らしたのです。
31本のパイプが用意されていて、このパイプをタバコに装着して吸うと、毎日ニコチンが3%ずつ減っていく仕組みです。ニコチン0.1mgの愛用者なら最終日の31日目には、ニコチン量がわずか0.005mgにまで減ります。
この方法で徐々にニコチンを減らしていったことで、無理なく禁煙に成功できたのです。