要領よく働くにはどうすればいいか。建設会社総務経理担当役員で時間管理コンサルタントの石川和男さんは「要領がいい人は、面倒を避けるために、よりラクして成果の出る方法を探す。ビル・ゲイツ氏が『大変な仕事はナマケモノに任せる』と語っているように、ナマケモノは最もシンプルで効果的な方法を探し、時間や労力を最小限に抑えながら素早く成果を上げようとする」という――。
※本稿は、石川和男『要領がいい人が見えないところでやっている50のこと』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。
要領よく仕事を進める人には「ナマケモノ」が多い
ビル・ゲイツはなぜ大変な仕事をナマケモノに任せたのか?
仕事で成功している人は、「努力家で、あきらめずに最後までやり遂げる人」というイメージがあります。面倒なことにも取り組み、何度も挑戦し、自発的に行動する。それ自体はとても素晴らしいことです。
しかし、要領よく仕事を進める人に限って言えば、実は「ナマケモノ」が多いのです。
逆に、要領が悪い人ほど、細かいところまできっちりやろうとする「マメ」な人が多いと私は考えています。
要領がいい人は、仕事を効率的にこなすために最小限の努力で最大の結果を得る方法を事前に考えます。
マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏は、「大変な仕事はナマケモノに任せる」と語っています。
その真意は、「ナマケモノは、実はただ怠けているのではなく、最もシンプルで効果的な方法を探し、時間や労力を最小限に抑えながら素早く成果を上げようとする。そのため、難しい仕事や手間のかかる大変な仕事ほど、ナマケモノに任せたほうが、仕事がスムーズに進むことが多い」ということなのではと、私は解釈しています。
そして、このナマケモノこそ、面倒くさがり屋であり、言葉は一見マイナスに聞こえますが、ここで言われている「ナマケモノ」は、仕事を効率的に進めることができる要領がいい人のことなのです。